シャーリーのKAL

 2ページ目からは英語の文章のパターンになる。これは大体の日本人が目がちかちかして「ア〜だめっ!」となるんだけど、実はこの文章のパターンも良いところが結構在る。まずは読んだとおりにやると魔法のように形になる。裏側だからといって考える必要はない。英語の略語はほとんどが編み方を訳してある事が多く日本語の編み物記号と違って編み方を暗記する必要はない。その反面、自分がどこを編んでいるか分らない、最終的な出来上がりの形が分らなくいつもミステリーパターンのよう。1目飛ばすと形にならない。編み図記号で掛けないパターンもあるんですよ、知ってた?
なので、ここで編み図記号で育った日本人が文章のパターンを解読できると鬼に金棒なのだ。

このKALにでてくる編目の略語はK, P, SSK, K2tog, P2tog, P2tog-tbl, YO, S, RLT, W3, 省略語はst(sts), Rt, Rep, RSR, thru, LHN, RHN, 覚えていて損はないのは PM, BO, CO あたりかな。

K=Knit=表目、P=Purl裏目 これが基本。文章の始めの文字は大文字になるかすべて大文字になる。目数はKやPの後にくる。 K2=表2目となる。
SSK(エスエスケー)=Sl, sl, knit=すべり目、すべり目、2目一緒に表1目→右上2目一度。この場合すべり目はkintwise(表目を編むように右の針を目に入れる)普通はただ「sl」と書いてあるときはpurlwise(裏目を編むときのようにそのまま目を移動する)のことが多い。
K2tog(ケー・ツゥー・トグ)=Knit 2 sts together=2目一緒に編む→左上2目一度。
P2tog=Purl 2 sts together=裏目で2目一緒に編む→裏目の左2目一度。
P2tog-tbl(ピー・ツゥー・トグ・ティビーエル)=Purl 2 sts together, though back loop=ねじりのかかった裏目の左上2目一度。
YO(ヤーン・オーバー)=Yarn over=かけ目
S(サルベージ)=Selvedge→端目
RLT(アール・エル・ティー)=Right leaning twist St→訳:右に傾いたねじり目=ねじり目の左上2目一度
W3(ダブル・スリー)=WはWrapからきています=ノット編み

省略語
st(sts):もちろん目の事ですが一目だと単数形二目以上になると当然複数形になります。
Rt:Right=右
Rep:Repeat=繰り返し
RSR:Right Side Row=編地の表側。RS rowと書くこともあります。
thru:through=通る
LHN:Left hand needle=LH needle=左の針。
RHN:Right hand needle=RH needle=右の針。なぜか左が右より先に来ることが多々あります。当然針が2本以上だと複数形です。

PM:place maker=マーカーを付ける。
BO:Binf off=伏せ目→注:パターンによってはCast offと書いてあることもある。
CO:Cast on=作り目

そうそう「*」やいろんな形のカッコは繰り返しのときに使います。それと「,」も結構重要です。指定された目の後に「,」が付いていない場合はまだその目の作業が終わっていません。これは例が出るまで待ちましょう。

ついて来れてますか?

ではパターンの1段目に行きます

1. S, P1,*YO, K2, SSK, P2, W3, P2, K2tog, K2, YO, P1*; S
端編み、裏1目、*かけ目、表2目、右上2目一度、裏2目、ノット編み、裏2目、左上2目一度、表2目、かけ目、裏1目* 端編み

出来ましたか? スワッチの繰り返しは3〜4ですから、*〜*を3回〜4回繰り替えします。

はい、では一息ついてくださいね 。