もろもろ

　こっちのアパートの管理人さんはアパートのもろもろの修理もやる。やるといっても素人に毛が生えたようなもんだ。それもやってもらえればラッキーという確立の悪さだが、この古いアパートだといくら素人といえど、どこに何があるを知っている管理人では直せない物がたくさんある。それの代表が水周りだ。何せ元栓が鍵のかかっている地下にあるんだから。今週の火曜日にやっとやっと台所のキャビネットを取り替えてもらえる事になった。キャビネットといっても蛇口つきだから水道の元栓を締めなければならない。朝9時の約束が8時に現れた管理人「世界は24時間起きている。」と、訳の分からん事を言いながら、他のもんを壊すなよーとはらはらと見つめている私をよそに、えらく機嫌が良い。お決まりの水道の元栓を締めて古いキャビネットをがりがりバリバリとむしりとり、古い蛇口を電動ノコで切断していく。行程を全部説明すると長くなるので割愛するが。考えてみて欲しい、彼が現れて水道の元栓を止めたのが平日の朝の8時少し過ぎ。アパートの住民はお仕事へ行くのにシャワーを浴びていないんだろうか。勿論事前にお知らせなんてしないし。元栓を締めていたのは約2時間半、ごめんなさいご近所さん。そうして彼はキャビネットのドアを付けないで「今度ね〜。」っと帰って行った。　彼によるとドアを付けるのは2分で終わるそうだが、今度来るのはいつだ?　やれやれ。