買い物

　日本で買ってきた買い物の一番高いものがこれ。オーダーの靴。
私の足は普通のお店で売っている靴ではほとんど合わない。そこで、大奮発。
義肢装具士の靴屋さんのさとうさんに作ってもらった。きっと普通の靴が履ける人には信じられない値段かもしれないけれど、これだけの作業をしてもらって約130,000円は安い。
払うのはもちろん痛いけれど、足が痛くならないだろうから嬉しい。

　私の足に合う木型がないから、私の足を石膏取りして、それにプラスチックを流し込んで取ったキャストをやすりで木型用に削る、経験を積んでいないと出来ない作業だ。その木型を使って仮縫い用の靴を左右両方作る。仮縫いをして微調整して、底の素材や革の種類色等々を決める。つま先についているパンチで穴を開けた模様や底を靴本体に付けるのは大サービスしてもらった。底を靴本体に付けるやり方はすべて手縫で、登山靴の底のつけ方と同じだそうだ。冒険家の植村さんの靴も作った事のある、さとうさんならではのやり方なのでしょう。

　さとうさんと一緒に働いている方の名前を聞いてくるのを忘れてしまったけれど、靴を長持ちさせる方法など、いろいろ教えてもらいました。さとうさんに健康保険が使えるので、頑張ってみてくださいといわれました。保険会社に電話するのがイマイチ億劫な私でした。