エストニア旅行

 5日目(5月30日)

初めてのワークショップ、みんな材料を持って、クラスが始まるのを待っているのが分かる。先生が閉鎖になった毛糸製造工場から山ほど毛糸を持って来ていた。みんなニコニコ顔で両手に一杯毛糸をかかえて、決められないよ〜っと大騒ぎだ。先生は手あみのミトンを販売するお仕事をしていて、私の所へきて、「日本人用に編んだんだけど大きさはどうかしら?」と聞かれた。日本から直接オーダーが来たんだそうだ。今年の冬には日本のどこかで彼女のミトンが売られるのね。

先生はKulli Jacobsonさんで、セト地方の靴下のクラスだ。伝統的セト地方の靴下は白地でふくらはぎに編込みの幾何学模様が入る。
クラスで編んだのはミニチュアの靴下、旅行中に頑張ってもう片方も編んだよ。はは、段を間違って長さがちっと違う。
 6日目(5月31日)

セト地方から ヴィルジャンディマのAnu Raudさんのお家へ伺う、ここは美術館と学校が含まれている。敷地内にはサウナもあるし家畜もいる。ここで、お昼をごちそうになりコレクションを見せてもらう。一部の人に有名なエストニアの伝統模様を編込んだぬいぐるみやハンドパペットがたくさん置いてある。午後から2回目のワークショップ。
 Kristina Ehinさんのムルギマのミトン、実は彼女の本をタリンで買っていたのだ。
学校の資料室で、あまり採光が良くなく、1.5mmの針で細かいパターンを編むのはちっとしんどかった。特別な作り目で1時間以上みんなで苦労した。赤い方がクラスで苦労したサンプル、何だかわかんなくって、大きめの針でやり直してみたのが上の白いサンプル、ミトンのカフスのみ。誰も本体へたどりつけなかった。
細いステンの針で中細くらいの糸を編むので左手の人差し指に穴があいてきた。押すと痛いので竹針に持ち替える。