編み物

彼女を見送ってからしばらく町をぶらぶら、少し早めに駅へ着いて荷物をロッカーから出し鉄道を待つ。北欧のおばさんたちはどうしてこうも同じに見えるのかなあっと自分の記憶力の弱さを棚に上げて北欧編み物シンポジウムの参加者をホームで探す。さすがこの暑さの中誰も編み物をしている人がいない。
いたー!見覚えのある一群がいた。この列車で良いんだ。列車に乗り込み席を確保する。車掌さんが英語がしゃべれて一安心、乗換えがあるのでそれを確認する。えっ!?バスに乗換えなの? 電車かと思った。実は駅の工事をしていて列車が通っていなかった。
乗り換えの駅に着いたらバスが2台待っていた。おおっ、どう見てもシンポジウムに参加の集団がごそっといた。挨拶をしてバスに乗り込む。1時間弱で目的地の駅に付く。タクシーは1台!? 会場までバスがあるはずだけどっと言っている集団と会場を目指して歩き始めた集団を残して私はタクシー組みに入れてもらった。私たちが会場へ着くとボランティアの人たちの車が次々と参加者を迎えに言った。夜の9時過ぎだというのに夕方くらいの明るさ。数人が外で編み物をしている。お部屋のカギをもらい登録を済ませて会場を歩き回ったけれど知っている顔を見つけることが出来なかった。
朝食は早い7時15分からだ。WIFIのパスワードをもらってメールのチェック。お部屋も悪くない。バスタオルつきだ、ありがたい。次の日は午前中は歩いていける場所にある美術館へ行って、午後からブリットマリーのワークショップが始まる。