シャーリーのKAL/ デザイン・プロセス・サンプル

7ページ目
Pattern Centering→パターンをきれいに製図寸法内に納めること。
□平編みの場合、模様が両サイドで切れないようにし、とじた場合にわ編みで編んだようにつながる事が望ましい。
□縦に流れるパターンの場合、袖ぐり部分の減目でパターンので流れがきれいに移行するようにする。
□衿ぐり中心とサイドの模様がどこにくるかを決める。
□前後の肩はぎが模様のどの場所にくるかを決める。
□上記の理由でウェアーの長さや幅(ゲージ変更も含めて)の変更がありえる。

Prep Worksheets
ワークシートの準備→パターンを作るうえでの実際の作業(10〜18ページ)
□必要な毛糸量の計算
□計算を元に身頃と袖のパターンのチャートを描き入れたものを描く。(例:8ページの下の図)
□ボーダーと身頃
 +袖ぐりまでの間にボーダー(もしあるならば)と身頃に増減目があるならば計算をして身頃全体ののチャートに書き入れる。
□袖ぐり(アームホール)
 +計算をして身頃全体のチャートに書き入れる。
□衿ぐりと肩
 +計算をして身頃全体のチャートに書き入れる。
□袖
 +袖は袖口、袖、袖山に分けられ、計算をして袖のチャートに書き入れる。

1回目のオンラインミーティングでは身頃のみで袖は必要ありません。平編みでとじた後にわ編みで編んだように見えるということですが、私たちが使っているパターンだととじる場所で前後身頃から一目ずつ裏目が端になるので模様では裏目が1目ですが脇のみ裏目が2目になります。カーディガンを編む人はまえたてが前中心に入るので気をつけてくださいね。

シャーリーは模様のチャートをコピーしていっぱい貼り付けて実物大のパターンを作ります。わたしはたぶん二分の一くらいで、袖ぐりと衿ぐりとだけチャートを書き入れようかと思っています。このパターンは肩下がりがないので良かった。

10ページ:Prep Worksheet 身頃
幅関係(目数)3.6目=1”
ほとんどが3ページと5ページの繰り返しになります。新しく出てきた物だけ訳します。
3.袖ぐりのカーブ
バスト−背肩幅=左右合計で減らす目数÷2=それぞれのサイドで減らす目数。
4.袖ぐりカーブの減らし方
Row#は段数、RSTsは表側、数段あるので複数になって「s」がつきます。下に書いてある数字は伏せ目の数。WSRsは裏側。上から読みます。次の2段のはじめで3目づつ伏せ目(1段目:伏せ目3目終わりまで編む、2段目:伏せ目3目、終わりまで編む)。次の2段のはじめで2目づつ伏せ目、次の4段のはじめで1目づつ伏せ目=針に残っているのは背肩幅の60目。
5.衿肩あき
注:この計算で出る数字はデザイナーの好みで変更される事が多々あります。たとえば8”の衿肩あきを3.6目=1"で計算すると8x3.6=28.8目、通常は小数点以下を四捨五入して29目ですが、1目の幅は1"÷3.6=0.278で1/4"=0.25より少しだけ大きいという事で、29目から一目分(1/4")ひいて28目にします。

身頃が偶数なので衿肩あきの目数も偶数にしなければならないのでこの説明があります。

7.前衿ぐりの計算
 衿肩あきの目数を三等分します。最初に衿ぐり中心の伏せ目をします。目数が割り切れないときは余分な目を衿ぐり中心へ足します。
例:衿肩あき=28目÷3=9.3(9あまり1目)
左側9目、中心10目、右側9目  〔注:目数=幅=3.6目、段数=長さ=4段=1"〕
2 3/4"=2.75" x4段=11段→偶数にして12段がカーブに使われる段数。少なくとも終わりから1/2"(2段)は増減無し。2 3/4" - 1/2"=2 1/4" x4=9段→偶数にして8段が減目に使われる。

11ページ→10ページの7を図にしたもの。
前衿ぐりの編み方(6ページの身頃の製図を参照)
袖ぐりから6"、裾から16 1/2"になったときに襟ぐりが始まります。編み方は25目編む(肩16目、衿のサイド9目)、伏せ目10目、残り25目を最後まで編む。次に左右別々に衿ぐりのサイドを3目2回、2目1回、1目1回伏せ目する=肩16目が針に残っている。左側は3段右側は4段増減無しで編む。両肩を伏せ止めする。

つづき