もろもろ

遅すぎたプレゼント

 徒弟制度は日本独特のものだと思っていた。お掃除なんかの雑用ばかりでなかなか習いたいものに接する事ができない。アメリカでも同じ事があることが分った。今働いている工房、この業界では結構有名なのでインターンの応募が結構ある。彼らの仕事はというと、まずはお掃除。お掃除といってもいろんな材料があるからそれを覚えるのも一仕事だ。2時間半かけて通ってきたインターンの1人は1日ボタンとスナップの仕分けをさせられた。彼は工房にあるボタンの色とサイズは全部頭に入った。無口なインターンの1人は塗装部屋のシンク(水回り)を一日かけてピッカッピッカにしたけど次の日から連絡が取れなくなった。おしゃれなカッコをした衣装さん希望のインターンは3日工房の名前のはんこを押し続けた。インターンはギャラ無し、ラッキーであれば先輩から貴重なお話が聞ける(私だって聞きたい)。そうやって、少しずつやりたい仕事に近づいていく。私だってインターンをやったよ。こっちの良い所は質問すると答えが返ってくるってことだ。