編み物

フリーフォーム

さてお次はメインイベントのワークショップ。お目当てのナンシー・ブッシュのワークショップはまさにインテンシブ(集中)! エストニアレースの歴史のお話から、なぜ彼女がエストニアのレースに夢中になったかの講義後、待望のパターンを渡される。彼女は3つのワークショップ用のミニチュアレースパターンを用意して午前と午後のクラスで別々のパターンを渡してくれた。三つめはみんなが早く編めて時間があったら渡してくれるというシークレットのパターン。私のルームメートが午前中のクラスを取っていたのでお互いこっそりパターンを見せ合った。毎日集中してあっという間に時間が過ぎる。私もルームメートも時間を惜しんで宿題に取り組んだ。私のもっていったいとはちょっと太くってレースっぽくなかったので、ショップで一玉レース用の糸を買った。やっぱり編地にあった糸は編地を良くしてくれる。

5日間で何とか三つめまで終わる事が出来た。写真は色が青みがかっているけれど実際はオフホワイトの糸。 シークレットパターンは三角ストール、3日目くらいに教えてくれた。クラスはむっちゃ楽しかった。ナンシーの新しいエストニアの本に掲載されたレース、彼女のエストニアンレースのコレクション等スーツケースにパンパンに詰め込んできてくれた。彼女の本が出るのが11月予定、是非買わなくっちゃ。ナンシーの追っかけをしちゃおうかしらってくらい魅力的な人でした。

午前中のクラス。自分にチャレンジ!のクラスだったんだけれど、初日2日目で向いてないのがはっきり分かる。先生も気が付いたんだろうねえ、励ましてくれるんだけど私は落ち込むばかり。クラスメートが元気な人ばかりで助かったわ。ルームメートに「午後のレースのクラスの話はするのに、午前中のフリーフォームの話は何でしないの?」とばっさり切られてしまった。なんでも勉強、自分の限界を知るのも大事。頑張ったけど終わらなかった。色のセンスが無いのよ私。がっかり。でもモチーフを編んでいるのは面白かったな。
私の中では完成イメージがあってそれに向かって突き進んでいくというのがいいみたい。感覚を頼りにどうなるかわかんないけど、どんどん作り上げていくという過程は不安でしょうがない。終わりが見えないと不安になる。こういうことをやると自分が芸術家ではなく職人なんだなって思う。決められた枠がないとそれを埋められないわけだ。

クラスの合間にあっちこっちのワークショップをのぞく。フエルトのクラスは毎日1つ新しい帽子を作るというもの。いろんな形のいろんな色の帽子が出来上がっていて陰干ししているのを見ているだけで楽しかった。染めのクラスは風のビュービュー吹くさっむい屋外でやっていた、染めた毛糸は木の枝で干したりしてこれも絵になっていた。つむぎのクラスは一番長い事皆で集まって紡いでいた。先生も一緒に紡いでいたんだけど、寝る前までクラスみたいだったよ。アライグマが様子を見にやってきた。織りは絹の毛足のあるカーペットみたいなのを織っていた。とっても細かい。5日間で平均コースターぐらいの大きさだった。先生の見本はおっきなバッグだった。