お仕事

 本当はお休みだったのに出勤だった。なんと言ってもドミンゴ様がいらしてリハーサルだったのだ。スタッフにまで「ハロー」と声をかけてくださるホントにいつも紳士のドミンゴ様だ。彼ももう65歳、それでも青年の役をやれるってオペラだからか、声が良いからか。テノールには珍しい首在りの背の高い人。袖で聞いていると年を感じさせない。お相手は最近とてもお痩せになってウエストのできたデボラ・ヴォイト。彼女の声は大好き。前にみた時はまん丸であごの下が胸だったもんな。
一緒にお仕事をしている人は、オペラに詳しい人が多い。私が前にみたドミンゴ様のオペラを「彼がうんと若い詩人で、妖精が出てきて、死んじゃう。」と言うむっちゃくちゃ短いインフォメーションでプッチーニの「妖精ヴィッリ」と分かってしまう。感心してしまった。