編み物

 ぼやっとしているうちにVKのデザインの締め切りまで10日をきってしまった。アイデアが頭ん中でぐるぐるしてまとまらないのだ。四つは出したいなあ。

Smocked Cable Coat のKALだけど、参加してくれた皆のスワッチでわくわくしていたらもう出来上がっちゃった豪腕もいて、ますます楽しい。これから皆の後ろ見頃が見られるんだよな〜、わたしもあみたいよぉ。

VKのパターン通りに編んでいる人は問題ないのだけれど、自分で製図をしている人は、前見頃の作り目の数をどやって出したら良いか迷ってしまったと思う。これが私がパターンを書くときに頭を悩ませた問題だった。これは自分でこうやったら出来るだろうと考えてやったんだけど、もっと簡単な方法があるかもしれない。

自分で製図をしたい人には多少とも参考になるのではないかと思う。

私のスワッチはメリヤス編み:21.5目と31段(10cm)、バスケット編み35目と31段(10cm)
ここでは作り目なので目数のみの話となる。

写真を見てほしい。正確に計るためにメージャーは10センチのところから始まっている。
太い針間はバスケット編みの6回繰り返し、8目x6回=48目 13.6cm
これをゲージにすると→48目÷13.5=35.29→35目となる。
今度は細い針間と太い針と細い針の間を見てほしい。細い針間は完全なバスケット編みになっている。
目数は32目、ゲージは32目÷8.3cm=38.55→38.5目で上で出したゲージよりもきつくなっている。(別の計算の仕方だと4交差で8.3cm、1交差は2.075cmとなる。)
それは太い針と細い針の間にメリヤス編みが入っているからだ。
13.6cm-8.3cm=5.3cmがバスケット編みの両側の寸法だ。ちなみにゲージは16目(2交差分)÷5.3=30.19目となる。

ここまで読んで自分に関係ないって人は読み飛ばしてくださいね。
私のゲージを使って後ろ見頃のバスケット編みの減目段のところの寸法を出してみます。希望裾幅が57cm。57x21.5=122目、はし編みを足して124目が作り目となります(端編みは計算に入れません)。バスケット編みは10回の繰り返しで80目あります。
メリヤス編みは122−80=42目 42÷2.15=19.53cm。
バスケット編みは10回繰り返しだけれども完全なのは8回分(8目x8回=64目)64÷3.85=16.62cm。もしくは2.075x8回=16.6cm。
バスケット編みの両側は5.3cm、この三つの数字を足したものが減目段(一番細いところの寸法となる)
16.62+19.53+5.3=41.45→41.5cm

今度は前見頃です。
前見頃は減目段がありませんからバスケット編みが始まるところを見ます。
まず分かっている数字は前立ての半分のところから脇まで計って41.5÷2=20.75cmある。バスケット編みの繰り返しは3回、前立ての半分は3目。
3回繰り返しのバスケット編みは24目で2.075+5.3=7.375→7.5cm。
20.75cm-7.5cm=13.25cmがメリヤス編みとガーター編み3目となります。
ガーター編みは3目のみなのでメリヤス編みと一緒に計算します。13.25x2.15=28.49→28目
24目+28目=52目、これに前立て分の3目(前立ては6目)と端編み1目を足しての56目作り目となります。

この計算が出来ると胸回りや背肩幅の計算が出来ます。
検算しましたが、間違いがあったらお知らせくださいね。