シャーリーのKAL

デザインプロセス・イグザンプル
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袖下と袖山
ゲージ:3.6目=1インチ→偶数にする4目=1”、4段=1インチ→偶数にする4段=1”

1.袖下の計算
袖口:10"x3.6=36+2=38目
袖幅:15"x3.6=54目+2=56目
 袖幅56目−38目=18目÷2=9目(片側)をそで下丈16 1/2"x4=66段で減目操作、66段ー4段(袖ぐり前の増減無しで編む段数)=62段
62段÷9目=6あまり8、9から8をひいて=1、6に1を足して7
この計算法は割り出しに良く使います。日本式でも書き方は少々違いますが同じです。6段おきに一目を1回(6−1−2)7段おきに1目を8回(7−1−8)と読みます。Math Checkは検算です。文化出版局から出ている古瀬千枝さんの「手あみの基礎とコツ」にも説明があります。
袖下の編み方
38目作り目、毎7段目で左右1目づつ増目8回、毎6段目で左右1目づつ増目1回、4段増減無しで編む。

2.袖山
袖山の最終伏せ目から計算します。袖幅÷4=[袖幅の四分の一]−1/4"=袖山の最後の伏せ目幅xステッチ・ゲージ→15÷4=3 3/4"-1/4"=3 1/2"x 3.6=12目、袖山の最終伏せ目は12目.
袖山の高さ:*アームホール丈−見積もり袖山丈の半分(本の86ページ参照)−袖山最終伏せ止めの半分=8 3/4"-1 1/2"-1 3/4" = 5 1/2" x 4段=22段
*添付ファイルでお送りした寸法表の2と3の訳が間違っていました直してください。2.腕付け周り→2.アームホール丈。計り方は定規で方の高さから脇下までまっすぐ測ります。3.ラグラン袖付け周り→ラグラン袖付け丈。 見積もり袖山丈はバスト76cm以下は2"、76〜122cmは3”。 

3.長さの確認
 ウェアーの手首から首後ろを通って反対側の手首までを計る。:正しい袖の長さを確認する事ができる。
後首センターから手首までを計る(計り方は本のチャプター1を参照)、測った寸法を2倍する。製図から右袖下丈+右袖山+背肩幅+左袖山+左袖丈と同じ長さとなる。

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左側         +    センター    +       右側
袖下丈+袖山の高さ   +  背肩幅    +  袖山の高さ+袖下丈=手首から手首
16 1/2"+5 1/2" + 16"   + 5 1/2" + 16 1/2" = 60" 

袖山上部のカーブ2”の割り出し=1/2”幅の段で8目伏せ目=2段で8目伏せ目。8÷2=4
段のはじめで4目伏せ目、2回。

袖山の概要後ふたつの部分の計算が残っています。一つ目は袖山中央部の減目数。ふたつめはそれに使われる段数です。これは消去法にて求めます。
目数は袖幅(56目)と最終伏せ目(12目)から始めます。下記の計算を(オリジナルのプリント)を見てください。
袖山の最初の伏せ目は身頃の袖ぐりの伏せ目と同様にします。6目/2段。
袖幅−最初の伏せ目−最後の伏せ目−袖山上部の伏せ目=56−6−12−8=30目これが袖山中央部の減目の目数です。
次に段数です。目数の計算と同様にやります。袖山の高さ(22段)−最初の伏せ目の段(2段)−袖山上部の伏せ目の段(2段)=18段が袖山中央部の段数です。

メモ:袖山中央部の減目が毎段同じの場合袖山の形が釣鐘というよりラグラン袖のようになる場合があります。釣鐘型にするには1回目の伏せ目(6目)の後袖山全体を袖山中央部として減目の計算をすることも出来ます。また身頃の袖ぐり最初の伏せ目部分と袖山最初の伏せ目部分はマッチさせるのが一般的ですが、例外もあります。袖山を釣鐘型にするには1目減目と2目減目を組み合わせる事にあります。

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減目を平均に振り分けるための比率
通常袖山中央部の減目は1目と2目の減目の組み合わせになる。袖山が釣鐘型になるようにこの減目の順番を調整する。
<枠内右側>
減目の比率を見つけるために計算式を使う。袖山中央の減目の目数(30目)段数(18段)。 30目を18段で割ります、計算式により1目減目6回、2目減目12回。12回と6回の比率は 12÷6=2で、2:1となります。そのため2目伏せ目2回と2目伏せ目1回となります。<枠内左側>
18段で30目減目 
計算式により1目減目を6回(6目減目)、2目減目を12回(24目減目)。この減目を袖山の両側でおこなうため伏せ目は毎段、段の最初でおこなう(2段で1組)。そのため18段は9組となります。
1目減目を3組(6段で6目減)、2目減目を6組(12段で24目減目)

減目の回数の数を平均に振り分けるために比率を使います。
段数は2段で一組とするので比率が2:1の場合。 2組(4段)と1組(2段)がペアになります。
     4段で2目両側で伏せ目(8目伏せ目)
           のあと
     2段で1目両側で伏せ目(2目伏せ目)
ペア   6段     で   10目伏せ目

袖山中央部に 幾つペアがあるかを見ます。
30目÷10目(ペア)=3、18段割る6段(ペア)=3

10目、6段のペアが3回あることが分ります。
17ページの図表を見てください。Ⅱ 袖山中央部にどのように実際編んでいくかの表があります。

p17
Cap Row #→ 袖山全体の段数、Section Row # →この部分に使われる段数、Stitches Bound Off→伏せ目の数
p18
袖山のチャート