編み物

 ぶっかぶっかの帽子を編みなおして、かぶったけど日が経つにつれてこれも伸びてくるなあ。つばが無いから風にあおられる事もないだろうけど、大風が吹いたら飛ばされそうだ。
さて、そろそろシアトルの北欧編み物会議の話をしないと忘れちゃうな。まずはシアトルまで出かけていっても取りたかったKatarina Brieditisさんの3−D ニッティングのワークショップ。お昼を間に挟んで6時間のクラス。場所がなかったのか誰かの事務所の一角を借りてって感じの狭いお部屋に12,3人ギューギューに席を取った。同じ料金ならS席が良いと、遠慮をまったくせずにカタリーナさんの隣の席へ陣取る。みんなやる気満々、エネルギーがほとばしっていた。
プリントを貰ってすぐに編み始めるが、スウェーデン語から英語に翻訳したからか所々????なところがある。カタリーナさんが目の前にいるのだから、分からないところを指差して「??」そうすると丁寧に教えてくれる。ワークショップが大好きな理由はここにあるんだ。
唇ができたときはもう大満足、飛行機代の元を取ったぞ!位の気分だった。ほかの人のセクシー唇もチェックしつつ鼻へ進む、鼻の下のラインもちゃんとある。なんてよくできたパターンなんだっと感心していたら、カタリーナさんが「目はどうするの?」と聞いてきたんだけど、何の事だか分からなくって「緑か茶かな。」と答えた。何でそんなことを聞くんだろうと思いつつ目の所へきて気がついた。彼女のサンプルは黄色で編んであるから目の玉は白にできるのに私のは白で編んでいるから目の玉と同じ色になってしまう。そっかそれで聞いたんだー、どうしよう。
持って行った毛糸の袋をごそごそ探したら水色のアルパカレースの糸がちょっとだけあった。2本取りにして目の玉を編む。おー、おー、もうすぐで上までいく、一人で興奮し過ぎ。伏せ止めして一息ついてみたら、ひとみを刺繍してできあがりっ!とは行かなかったひとみに使ったアルパカの糸が軟らかすぎでへこんでしまうのだ。そこはやっつけを仕事で仕込まれている私、残り糸を目玉の後へ押し込んで目玉を膨らませ(ちょっと出目気味なのはそのせい)刺繍をして色が物足りないと赤い毛糸で目玉の端にアクセント! ぎりぎり6時間で編みあがった。むっちゃ嬉しかった。
出来上がって周りを見回したらモール糸で唇を編んでいる人がいた!!