鳥の声で間が覚めるなんて爽やかな感じだけれど、実はそうではなかった。鳥の声で目が覚めたと同時に鼻が詰まっているのが確認されるのである。窓を開けているから鳥のさえずりが聞こえるんだなあ、と寝起きの頭で考える。何年か前に裏庭の大きな木が２本病気になって死んでしまい。そのままだと危ないと言うことで切り倒されてしまった。それまで来ていた鳥達は居場所がなくなって当然鳥の声が聞こえなくなった。寂しいなあ、と思っているうちに慣れてしまった。
相変わらず木はないし、どこから聞こえてくるか判らない鳥の声に、それでもなんだか嬉しい。
