もろもろ

メケメケスワッチ

 早く行かないと終っちゃうよー、って事でブルックリン美術館へ「Ron Mueck」の展覧会を見に行ってきた。 スーパー・リアリスティックな人間がモチーフの彫刻だ。多分だけど彼の作品を生き人形やスペシャル・エフェクトの部類ではなく美術品としているのはサイズがけっこう大きな理由だと思う。5mもありそうな新生児や、90cmくらいの大人、2mくらいの顔面など、絶対ありえない大きさなのだ。それも裸が多い。50cmくらいの二人のおばあちゃんがコートを着て立ってる作品は場所が違うと人形と呼べそうだった。それにしても肌や爪の質感がすごい。触れないから分かんないけど、触ると見た目とのギャップでびっくりするんだろうな。毛は1本づつ植えてある。シリコンを使うときはパンチで植えつけるけど、樹脂の場合は1本1本穴を開けて毛を植えるそうだ。気が遠くなりそう。作品の大きさによって毛の太さも変えてある。これがけっこう大変なのよ。いくら大きさが現実的でなくっても、あんまり良く出来ていて手の指がピックなんて動いても、一瞬あるかもなんて思いそうだった。でも彼はこれからどっちへ進むのだろう。