編み物

 「大変なことになっております。」の顛末。喉もと過ぎれば熱さを忘れるで、すでにぼんやりとしか覚えておりません。

ニットアウトの9月17日間違った左前身頃の遅れを取り戻すべく頑張って三つ目のボタン穴のところまで編む。18日から22日まで、朝6時起きして仕事に出るまで編むことになる。それでも1日に4時間ほどしか編めない。問題は増減がいたるところにあり2目4段一模様が間違いやすいと言う事。地下鉄の中は通勤時間と重なって編めない。それでも頑張って15分くらいは、電車待ちのホームで編んだりしたよ。

18日月曜日、デザイナーから22日の昼間に納めなければならないので、彼女の仕上げの時間を考えて編み上げて欲しいとのこと。クーっ、がんばっとるわな。右前身頃ののエリに入り肩まで来たら後身頃とのつじつまが合わない。デザイナーにメールする。その後袖を編み始める。フット気が付いてカフスのパターンは全部もらってる?の確認メールも出す。

19日火曜日朝、左前身頃のエリを肩まで編む。袖の変更が届く、ドキっとしたけれど、今まで編んだところの変更はなし。仕事に出かける。仕事から戻ってきたら肩の編み方の訂正が届いていた。今度は後エリのパターンの辻褄が合わない。デザイナーさんも疲れてるのねえ。私の英語力ではどう間違っているかが伝えられない。がっちり落ち込む。適当にやってというので適当にやる。多分こうやって欲しいのだろうと察して編む。

20日水曜日、仕事前に前身ごろを渡したかったのだけれど、デザイナーさんの都合が付かず。嫌な予感がしたので、友達に頼んで届けてもらう。残業中にデザイナーさんから受け取ったよの電話、適当にやったところはあれでよかったらしい。ほっ。

21日木曜日、一日じゃあ大きなカフスの付いた袖一組はつらいなー徹夜かなーって思ったら、デザイナーさんから電話で締め切りが2日延びたって。良かった、でも土曜日に渡すぞ。片側の袖山を編んでカフスに入る。またもや分からないところが、、、

22日金曜日、もう片方の袖山を終えたら、カフスの説明が届く、ここで間違えたらもう間に合わないので、気合を入れて編む。

23日土曜日、この日はもう目途が付いていたので8時に起きる。仕事へ行く必要も無いのでパジャマのままカフスを編む。パターンでは袖を綴じて輪編みでカフスをはじめ途中で開く事になっていたのだけれど、両方とも袖口から2cmほど閉じてカフスに入る。1時にカフスが編みあがり、昼ご飯を食べ、デザイナーさんところへ電話、3時にお届けになったので方袖だけ綴じる。3時にお届けしてパターンの修正をして帰るときに、「アッ、虫!」とデザイナーさんが言って私の首の後ろを払った。実はこれ私のシャツについてる刺繍なのでした。お友達のお母さんにお願いしてやってもらったの。髪が短くなって見えるようになったのね。
こうやって書くとたいした事無いなー。でもやってる時は大変だったのよ。