地下鉄

 臭くって薄暗くって暑い夏のニューヨークの地下鉄。朝6時に地下鉄のホームに入る私。
まだそんなに待っている人はいない。私が降りるブルックリンの駅の出口に近い位置へホームを歩いている、ごみの袋が4,5個ホームにおいてある。それを横目で見ながら通り過ぎようとすると、突然がさがささとごみの袋の内側が動く音とチューチュー、キィ−キィーという耳慣れた泣き声それにごみの袋がばたばたと動いている飛び上がった。ゴミ袋を通り越して定位置へ立つ。目はゴミ袋から離れない。すごいぞネズミ達がごみ袋の中でけんかしているに違いない、っと思ったら丸々太ったドブネズミがごみ袋の後ろから飛び出してきた。
たったったと私のほうに向かって近づいてくる。パタッと目が合う、後からまた一匹、ごみの袋へ戻る、また出てくる、そうして何と5匹が排水溝の溝へ消えていったのでありました。